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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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広がる景色

takanabe2006-06-09



あんまり自分の感覚を信じてないんである。何かのアイディアだとか、誰かの思念みたいなものが自分に入ってきたときにもちろん「好き」「嫌い」っていう反射的な反応はある。でもだから何?っていつも思ってる。自分の好みにはまったから何だと。それによって取り組み方が全然変わったりするのか? 逆でもいい、好みじゃないところにはまるとモチベーションが下がるのか?


モチベーションが下がる時ってのははっきりしている。あるベクトルの集合の中に明らかに違うベクトルの異物を感じた時、あとはできるはずのことが、つまらない要因で実現できずにダウングレードする時だけだ。そのときの苦い感覚だけは忘れない。


できるはずのことが、相手の口から先に出てくると、好みかどうかじゃなく、愛しい感覚が広がる。しばらく先の枝葉まで何もゆわずに共有できた気がしてしまう。ま、実際はなかなかそんなことないんでしょうけど。


例えば恋にしたって似たような局面は多いはずで、同じベクトルを感じると目の前にパッと近未来の景色が広がる。色や匂いや手触りや温度が確かにそこにはある。そして最後の輪郭線だけを確かめるように、いっしょにそこを歩いている時間やこれから歩こうとする時間がたまらなく好きだ。