こないだ自分の子をかわいいと思うメンタル面はなんとなく体感できたんだけど（http://d.hatena.ne.jp/takanabe/20060223#p1）、残り半分の外見面はあんま理解できてなくて、それが今日なんとなく仮説としてまとまった。
まず子供っていうのは、自分か、そのパートナーである好きな人のどっちか、あるいは両方に似てると言うことだ。自分が好きな人の顔はまぁ好きじゃん。で、自分の顔はほかの誰よりも鏡で見た顔だと思う。生まれたときからずーっと付き合っている顔なせいもあるから、本質的にその土台からは離れられないわけで、その顔を否定することができないというか、共生せざるを得ない。コンプレックスは誰にでもあるだろうけど、大雑把に言うと、好き嫌いの基準になるのは自分の顔だと言うこと。
で、話が飛ぶんだけど、整形外科かなんかの医者の話を聞くと、整形手術希望をするしないに関わらず、ほとんどすべての人は、自分の体型や顔から突出した個性を削って、平均化する方向に1歩近づいた状態を「理想の自分」だと認知してるそうな。たとえばデブならちょっとやせた自分、僕みたいにやせてたら、もう少し体重を増やしたいと思うし、わし鼻の人は曲がってない鼻をほしがるし、貧乳の人は‥、とまぁそういうこと。
話を戻して、赤ちゃんの顔について考えると、自分の子供に限らず、乳児や幼児の見た目はそこそこかわいい。目を背けたくなるようなバランスの悪い子供ってのはいなくはないけど、大人のその割合より全然低い。なぜなら、大体が平均化された丸い顔の中に、大人よりも大きなバランスで目が配置されているから。アニメキャラクターを考えると分かるけど、好かれることを前提としたキャラクターは、平均的な顔の輪郭の中に、他のどうでもよいキャラクターより大きめな目が描かれているはず。
自分と関わりのない子供でも、嫌われる要素が少ないってのに、これが自分と自分の好きな人の各パーツの要素から、より良いバランスで再配置されていたら‥。そりゃあんた、かわいくないわけがないじゃん。理想の自分と、自分が好きな人の顔が混ざってるわけだもん。そしてそれが他人にとってはかなりどうでもいいバランスであることも同時に立証されるわけだね。いや、古今東西全国のお父さんはとっくに気づいていたのかもしれないけど、誰もしっかり説明してくれたことがなかったから、僕が今日そう決めました。そういうことです！
