lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

ワンダと巨像(8)

takanabe2005-11-23



PS2ワンダと巨像」。16体目を倒し、ついにクリア。16体ってすげーちょうどいい。20体じゃ飽きるし、12体だとちょい物足りないかも。そういう意味で。先週のファミ通にはもともと48体でしたとか上田さんが言ってて、いや、それはさすがにもう別ゲームなんじゃ‥!って思ったけどね。


ストーリーの解釈はそれぞれみんなに好みがあるだろうから特に何にも言う気はないけど、演出系はちょっともったいなかったかもなー。エンディングで畳み込まれるようにいろんな要素をどどどーって出されても、なんかなぁ。やっぱりフリがちゃんとしてないとオチが活きないというか。そういうもったいない感じがした。


ゲームとしては、よくここまでシンプルに削り落とせたなぁと思った。ザコ戦がないのがまず最高にすばらしい。「巨人と戦う」っていう前代未聞の駆け引きに全力を傾けた姿勢が偉い。シンプルなのに4年も掛かったんじゃなくて、ここまでシンプルにそぎ落とすのに4年掛かったと捉えるべきだと思う。巨人ごとに演出(見せ方)が異なるから、おそらくカメラ設計は全部個別だろうし。特別ルールとかそういうのがない汎用のプレイヤーシステムに全部の攻略が乗っかってて、それによって、プレイヤーが選べる手段が限定され、「攻略を発見することが、最大の喜び」って思わせてくれることがシステムとしてちゃんと機能してるのがすごい。


最近のゲームは制作費を回収するために、いろんな層にいろんなアプローチで関心を持ってもらわなくちゃいけなくて、結果、いろんな要素が無駄に肥大化してバランスを取りきれないことが多いけど、なんかワンダやDSで好調なソフトを見ていると、やっぱ、やりたいことをひとつに絞り込む勇気と決断は、ゲーム機の容量や処理速度の向上に関係なく、むしろ、それを最大限に生かす方向で、もっとも重要なターニングポイントなんだなーと思い直した次第です。