映画「アイランド」を観た。B級SFサスペンスだと思ってたらかなりお金が掛かった超大作風味でびびった。僕はユアン・マクレガーもスカーレット・ヨハンソンも大好きだから、まぁそれだけでも十分だったんだけども、実際にはかなり楽しかった。特に世界観がセリフによって徐々に明かされていく前半は100点満点。このままフツーの脱出劇で行くのかと思いきや、なんかどんどん脚本的に無駄な豪華さが増えてきて、しかもそれがどっかで観たような映像ばっかだったから迫力はあるんだけど気持ちが盛り下がってしまった。中盤は半分ぐらいに詰めてくれたほうが僕好み。途中で気づいたのは世界観がけっこう手塚治虫(火の鳥とか)っぽいかも。ユアンはいつもどおりいい感じだったけど、スカーレットに脚本的な見せ場がひとつもなくてもったいなかった。二人でいる意味がないと言うかね。せっかくの美貌&無知役なのでエロネタのひとつも欲しいところ。78点。
DVD「ピエロの赤い鼻」を観た。話を要約してしまうと子供っぽいおっさん二人の見栄が起こした戦争を垣間見る悲劇って感じで、おっさんがもうちょっとまともだったらそもそもそんな悲しい話にならないのでは?っていう想いがありつつも、いやいや案外現実ってそういうもんじゃんっていうぶり返しがすんげえリアルだと思った。大抵のドラマは誰かのミスジャッジを支えようとしてくれたすばらしい人たちから生まれるものなのだ。初代ピエロと、あと線路切り替えのおっさんの嫁さんの人間レベルの高さに呆然。80点。
DVD「カンフーハッスル」を観た。ひとつひとつの映像はすごく面白いのに、ストーリーに軸がなさ過ぎるので、全然爽快感がない。ダメな主人公が、使命感も持たないまま突然伝説のカンフー使いになられても意味がわかんないというか何というか。少林サッカーの方が3倍は面白い。チャウシンチーの女優のひどい扱いは徹底してるなーとか思った。30点。
DVD「THE 三名様」を観た。この世で考えうる最悪の出来だった。0点。