2001年12月〜2002年11月までにたかなべが遊んだり遊ばなかったりしたソフトの中から選りすぐりました。今年も馬鹿みたいにゲームを買ってます。3日に一本ぐらいのペースで買ってます。買っちゃってます。買う予定のなかったXboxももらっちゃったしね。封を切ってないソフトの中にドリームキャストのものがやたら多いのは、サンプルを大量にいただいたからです。来年になってやるソフトはまた来年ノミネートします。
ではいきなり結果発表です。
ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 ~不思議のダンジョン~posted with amazlet at 08.09.02
がっかり賞：PS2「ポポロクロイス はじまりの冒険」
GC「スターフォックスアドベンチャー」
総評
大賞は「逆転裁判2」。ぶっちぎりでした。前作もゲームシステム、グラフィック、演出が見事に絡み合った作品でしたが、その期待を裏切らないパワーアップを続編でも見せ付けてくれたと思います。プレイしていてこんなに何度もびっくりして声をあげてしまったゲームは、ホント数年ぶり。特にマルチエンディングややりこみ要素を廃し、一本道を突き通したシナリオの魅力。前回登場した主要キャラクターはグラフィックの変更すらなしという割り切りはモノヅクリの姿勢として感動的ですらありました。前作で言われていたボリューム不足もばっちり補完して、終盤ではこのまま終わってしまうのが惜しかったくらいです。文句なしの受賞。
「バーチャファイター4」はハードメーカーだったセガが、他メーカーのハードでよくこれだけがんばったなという意気込みを感じました。アーケードの移植のみならず、AIによって自分の分身を育ててそれと戦うことができるという「自分越え」をもゲームの取り込んだ姿勢は、ある種、恋愛ゲームのヒロインが自分の名前をやさしく呼んでくれるくらい、対戦格闘の世界では悲願だったのかなとも思います。演出的な意味合い、また対戦中の緊張感も、シリーズの中では一番の出来だったと思います。かっこいい。
「ダブルスティール」はXboxの高性能を活かし、丸ごと存在する街の中を好きな車で好きなだけ壊して回れるという、他のハードでは真似の出来ないダイナミックな表現を存分に楽しめます。街を丸ごと作ったゲームはいくつもあるけど、こんなにもいろんなオブジェクトが壊せるゲームを僕は他に知りません。ミッションの難易度にばらつきがありすぎだけど、そんなことはどうでも良くなっちゃうくらい「その世界に関われる快感」がでかくて、他のハードが到達できない高性能ハードゆえのシンプルな強さ（見た目、感触）がストレートに現れた名作だと思います。もっと売れていい。
「トルネコの大冒険3」は旧来のファンをびっくりさせた「死んでもレベル1に戻らない」という新システムが、結果的に大きく新規ユーザーを取り入れることに成功したいいリニューアル例だと思います。ポリゴン化され、等身があがったキャラクターも違和感なく、ダンジョンの中のモンスターたちも生き生きと魅力的です。世界観としてはオリジナルのドラクエ（7とか4とか）よりもよっぽどドラクエとして楽しめる名作に仕上がったと思います。やっぱり街のカメラは回転させちゃいかんよね。このように固定俯瞰がベスト。不思議のダンジョンシリーズの最新作じゃなく、ドラクエ4の最新作っていう感じの商品の成り立ち方はプロデューサーのやるべき仕事ってこういうことかも、と思わせるいい選択だったと思います。
「さくらももこのウキウキカーニバル」は「世界に危機感がない、敵がいないのに全然退屈しない」「移動がちゃんと楽しいRPG」と言う点で感動しました。チャットでキャラクターの気を引いたり、ホームページをのぞいて裏のプロフィールを盗み見たり、世界の中で人と関わることがどういうことかということをうまくゲーム化しているし、他の一般的なRPGがいかに狭いお決まりパターンの中だけで争っているかをわからせる佳作だと思います。「どうぶつの森」好きにも喜ばれそう。
「ラクガキ王国」は見た目重視の再生系CGばかりが評価される最近のゲームの中で、自分が絵を描いたキャラクターで活躍する、という「生成系CG」で勝負したチャレンジャブルな作品。いかんせんお絵かき以外のシステムが垢抜けなくてもっさりしていたけど、自分のラクガキが画面上で生き生きと動いたときの感動はやっぱ忘れられないです。ロクヨンDDに夢を見た僕には応援せざるを得ないコンセプトの作品でした。
「絶体絶命都市」は題材が良かったです。バイオハザードや鬼武者のような、敵がモンスターの「お化け屋敷で大活躍系」ばかりが横行していた中で、いつか自分でも作りたかった「災害脱出ゲーム」がちゃんと商品として現れたこと自体がうれしかったです。ゲームとしては思ったより覚えゲーちっくで残念なところもいっぱいあったけど、でも他のたくさんのゲームよりはるかに印象深い題材だったです。いつか続編か完全版が出たらいいな。
がっかり賞の「ポポロクロイス」と「スターフォックスアドベンチャー」は世界観の豪華さの割に、ゲーム性の乏しさのギャップが大きかったです。どっちもブランド力のあるタイトルなのに、前作までのファンの期待を大きく裏切ったと言う意味でもがっかり度がでかかったんじゃないでしょうか。ただスターフォックスの操作周り、カメラ周りのシステムはここ最近では1番洗練されたものだったと思います。
また任天堂信者なのにゲームキューブタイトルが受賞できなかった（させなかった）年でもありました。夏の話題作「マリオサンシャイン」もクオリティは高かったんだけど優秀賞からあえて外しました。ゲーム業界の危機感が謳われていることもあり、企業として手堅く作っていたゲームが多く、破綻はないんだけど遊びとしてなんだか窮屈に感じた1年でもありました。そういうときこそお金持ちで体力のある任天堂にこそブレイクスルーを起こして欲しかったんだけどね。今年はそういう魅力をあまり感じられませんでした。だからこそ今回の受賞作には新規性、可能性を軸に選ばせてもらった次第です。もっともっと新しくて楽しいゲームがあるはずだし、そんなゲームをやりたいし、僕も作りたいです。
以下は今年のノミネート作品リストです。100本以上買ってるよ、むーん。
●クリアした 16本
GC「動物番長」草むらからボスの隙を狙う緊張感が弱肉強食。
PS2「パラッパラッパー２」システムの完成度、曲の完成度ともにものすごい。
PS2「絶体絶命都市」後半のめちゃめちゃなシナリオを割と好き。
GBC「モバイルゴルフ」売れなさ過ぎた名作。
GC「バイオハザードGC」揺らめく光が怖かった。
GC「スーパーマリオサンシャイン」大量のマンタがやばかった。
GBA「かまいたちの夜 アドバンス」古典だね、もはや。
GBA「さくらももこのウキウキカーニバル」ほのぼのと楽しめた。
GBA「逆転裁判」アドベンチャーゲームの残されていた可能性にびびった。
GBA「逆転裁判2」さらにびびった。ここまでとは！
DC「ソニックアドベンチャー2」地球に向かって滑り台のステージに震えた。
PS2「ポポロクロイス はじまりの冒険」長い予告編みたいだった。
PS2「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」荒木飛呂彦ではあったけどゲームではなかった。
DC「ダイナマイト刑事2」設定がいちいち変だった。
DC「ゾンビリベンジ」アーケードのセガのイメージってこんな感じ。
GC「スターフォックスアドベンチャー」システムはピカイチだった。
●ほぼクリアに近いまで満喫した 5本
GC「どうぶつの森＋」たぶん一生遊ぶ。
GBA「スーパーマリオアドバンス2」覚えゲーだった。
GC「ファンタシースターオンライン1＆2」バグの話が出て結局モデム買わず。
DC「スペースチャンネル5パート2」正統進化。でもクリアできなかった。
PM「ポケモンパーティミニ」ミニマムの美しさ。
●やる気はあるが半分ぐらいしか遊べていない 12本
PS「マイクロマシーンズ」対戦のやばいくらいの面白さ。
PS2「トルネコの大冒険3」意欲作にて完成品。
GBA「トルネコの大冒険2 アドバンス」どこでもやきもき・
GBA「ポケットモンスター ルビー」王道をさらに増強。
XB「ジェットセットラジオフューチャー」曲がかっこいい。
XB「ダブルスティール」頭が真っ白になる面白さ。
GBC「ポケモンでパネポン」やばいくらいにはまるけど下手。
PM「ポケモンピンボールミニ」ピンボールよりはビリヤードかと。
PM「ショックテトリス」実はテトリスの完成形。
PM「トゲピーの大冒険」傾けないコロコロカービィ
DC「セガガガ」まじめに悪ふざけ。
GBC「DT」操作感が変だけどやめられない魅力。
●やる気もほどほどだし、これから本腰を入れるかもわかんない 17本
XB「天空」
XB「Halo」
GBA「ピノビィーとフィービー」
GBA「カスタムロボGX」
GC「ゼルダの伝説 時のオカリナGC」
GC「ディズニースポーツ：サッカー」
PS2「いなか暮らし」
PS「R4」（2度目）
PM「アニメカード大作戦」
PM「ピチューブラザーズ」
PM「ポケモンレースミニ」
PS2「ラクガキ王国」
PS2「バーチャファイター4」
PS「激突！トマラルク」
GBC「ちっちゃいエイリアン」
PS2「ファイナルファンタジー10」
DC「サクラ大戦3」
●最初だけやってやる気が失せた 31本
GC「巨人のドシン」
GC「エクストリームG3」
PS「ワンピースグランドバトル2」
PS2「バウンサー」
PS2「ZEONIC FRONT」
PS「エアガイツ」
PS「SPAWN」←ゲームじゃなかった。
GC「スーパーモンキーボール2」
GC「バトル封神」
GC「ワンピーストレジャーバトル」
GC「マリオパーティ4」
GC「スーパーモンキーボール2」
GC「ディズニーのマジカルパーク」
GC「カプコンVS SNK 2 EO」
DC「SPAWN」
DC「レンタヒーローNo1」
PS2「劇空間プロ野球」
PS2「ワールドファンタジスタ」
PS「xi」
PS2「ZEONIC FRONT」
PS「X-MEN」
PS「b.p.m.」
PS「moon」
DC「ソニックシャッフル」
DC「エコーザドルフィン」
GBA「カードeリーダー」
PS「オメガブースト」
PS「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
64「G.A.S.P!!」
DC「セガエクストリームスポーツ」
DC「レディトゥランブルボクシング」
●買ったけど封も切ってない 27本
PS2「鉄拳4」
PS2「ときめきメモリアル3」
PS「ドラクエ4」
GBA「ヒカルの碁」
GBC「コトバトル」
PS「がんばれ森川君2号」
PS「UFO」
PS「ノエル」（2度目）
GB「おじゃる丸」
GBC「田中太郎でRPGツクールGB2」
PS「どこでもいっしょ」（2度目）
PS「レイジレーサー」（2度目）
PS「トゥルーラヴストーリー ファンディスク」
PS「機動戦士ガンダム2.0」
GBC「ゲームボーイギャラリー3」
DC「カルドセプトセカンド」
DC「グラウエンの烏龍」
DC「クライマックスランダーズ」
DC「ルーンジェイド」
DC「ハンドレッドソード」
DC「ファンタシースターオンラインVer.2」
DC「コンフィデンシャルミッション」
DC「ぐるぐる温泉2」
DC「ラブひな」
DC「トレジャーストライク」
DC「プロ野球チームであそぼう！」
DC「プロ野球チームをつくろう！」
DC「プロサッカークラブをつくろう！」
ではまた来年。ごきげんよう。
