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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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トロッコ


やぁ、どうも。最近、更新が毎日じゃなくなってすみませんね。みなさんお元気ですか?


タカナベ的には相変わらず人と会ってない日々が続いています。10月いっぱいまでは今の仕事がどうにも終わらなそうなので、それ以降は絶対はっちゃけてやると言ったとこですかね。人生上、今年の内に決めておきたい選択肢がいくつかあるんで、11月からはそれをひとつずつ試します。試したことはきっと来年からの「かっこいい僕」としてちゃんと反映されると思うので楽しみにしててくださいね。


あとはあれだ。夢実現委員会! 次の企画が早くも動き出してますよ。調子づいてますね。いいことです。今度の企画はまだイメージ先行なんですけど「トロッコで行く、廃線列車の旅」ってことになりそうです。関東には案外、映画の撮影にも使えそうな「今は使っていない線路」がたくさんあって、そこで自作のトロッコなど、のどかに走らせてみてはいかがなもんだろう、という企画。そのまま古い駅舎や廃校にお泊まりってのもいいよね。


20台半ばの「スタンド・バイ・ミー」なんていうかなり厳しめなイメージはさておき、実現できたらいいなぁと思っています。

湯川専務のこれから。


11月27日に出るんだそうです。セガの新しいテレビゲーム機。あともう2ヶ月ないね。今度はなんと128ビット機。ファミコンの4倍えらいのか? あの四角くて真ん中に赤いなるとのついたやつです。


で、今回のお話はセガのことだけじゃなくて、この冬から来春、夏休みぐらいまでにかけてのげいむ業界の話ね。あ、ちなみに会社は全然関係ないんでオフレコです。つーか、単に趣味?


僕は自分の人生上、げいむ業界にもうちょっといたい感じなので、今、そういう世界の動向にすごく興味があります。例えば98年秋現在、ソニーコンピューターエンターテイメント社のプレイステーションが、全世界で4000万台のシェアを持っていて、それに任天堂ニンテンドウ64が、アメリカ市場でぎりぎり対等の立場に並んでいるといった具合ですが、国内ではご存じの通りソニーの一人勝ちです。そのなかでセガは32ビット機市場では特に負け組として数えられていて、その直接的な原因の一つに「ソフトハウスの囲い込みの失敗」っていうのがあります。要するに一緒に戦ってくれる友達が集まらなかったって話だな。


ソニーは最初から「すべてのゲームはここに集まる」というコピーにもある通り、業界の新参者でありながら、友達がいなきゃ始まらないってことにちゃんと主眼を置いてたんだわね。で、それは大成功をおさめました。


で、片やテレビゲームの老舗で16ビット時代の王者でもあった任天堂はその一つ先とも言える「ゲームそのものの質的転換、少数精鋭のソフト陣営」というユーザーよりもむしろゲーム業界そのものの未来を見据えた視点で独自の展開をしました。質より量を優先していては結果的にユーザーを裏切り、ゲーム離れを起こすだろうというかなり志の高い思想です。でもご存じの通りなかなか受け入れられてもらってません。


セガはその間いままでの反省をちゃんとしたらしいのね。まずソフト会社にやさしい環境づくりをした。今度のゲーム機はウィンドウズとかをベースにしているので、結構簡単に誰でもすごいゲームが作れるんだそう。あとは業務用にも同じ基準を満たした基盤(性能はいまのとこ業界トップ)をなんと今までの3分の1の値段で市場に投入し、その連動で移植を楽にしたり、業界標準化にまで進める姿勢でいくらしい。ニンテンドウ64は性能はよくてもツールが難しすぎて全然使いこなせないっていう話を聞いたことがあるので、まず作り手をやる気にさせるってのは大事だよね。


あとすごいのは今度の友達の数! こないだ新聞見たら「スクウェア」と「ナムコ」まで参入だって。へー、すごいなぁ。もう「ファイナルファンタジー」も「鉄拳」もソニーの独占とは言えなくなったわけだ。逆に両者にはソニーから痛い仕打ちとか受けなければいいけどなぁ、と余計な心配までしてしまうくらいです。実際、先週などはセガ以外のゲーム業界株は一時期、滑り台を下るように下がっていったね。あまりの怖さに笑ってしまったりして、かなり混乱しました。


話が反れましたが、要するにちゃんと下準備したと思われるこのハード発売になると、結構いま僕らが見ている勢力図みたいのはだいぶ変わるんじゃないですかね。1年で500万台ぐらい出れば、このゲーム機の本筋であるはずの通信ゲームとか携帯端末とかの展開も夢の話じゃなくなりそうだし。


その構図を更に面白くするのが、残りの2社の動きだね。ニンテンドウ64が痛いのは「ディスクドライブ」の発売を来年にしちゃったとこ。書き込み可能のあの機械さえあれば、確実にあと2年ぐらいは最先端でいられたんですけど、そもそもの本体が普及してないので、この冬の「ゼルダの伝説」などのいくつかのキラーソフトに今後の動向(つーか、ゲームの未来)がかかっているね。ゴールデンウィークまでに国内累計が最低500万台は行かないと「ディスクドライブ」の発売はなくなりそうな感じ。それより少ないと商売にならないもんね。友達が集まりません。


ソニーソニーでだまってないね。多分お正月あたりに次世代機の発表があるでしょう。噂では現時点でセガの新しいハードより、一段も二段も性能が上だとか。しかもエミュレーターを使って、今のソフトも使えるとか、使えないとか。もし使えたら確実に王者の座はあと3年ぐらい続きそうね。4000万台の土台はさすがに厚いです。


というわけで、現在進行型でドキドキあんどヒヤヒヤしている毎日ですが、みなさんは適当に面白いゲーム機を選んで、楽しく遊んで下さいね。僕は風向きを見て生きる日がしばらく続きそうです。げいむってギャンブルだ。