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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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GC「巨人のドシン」

巨人のドシン

巨人のドシン

巨人のドシン」を買いました。良くなかった。


僕は64DDユーザーなので、巨人のドシンは2度目の体験になるわけです。今回は画面も綺麗だし、島民たちが建てる建物も複雑な形だし、海に入れば海面に映りこむしって画面的なパワーアップはCMを見てのとおりなんだけど、実際にプレイしてみて「これは巨人のドシン」じゃないって思った。再生型のディスクメディアになったことで、セーブを付属のメモリーカードで収めなくてはいけないために全体のマップが小さくなってしまったのはまだ仕方がない(他に方法がない)としても、地面を引き上げるときや木を持ち上げたりした時の感触が、前より軽くおろそかに扱われている気がした。単純にSEも違えば、エフェクトも変わっているんだけど、画像がハイレゾになったっていうのに少しも「土いじり」の感触がパワーアップされていない。むしろパワーダウンしている。


例えば今回の樹木は巨人の体が触ると起き上がりこぼしのように根っこを軸にしてゆらゆら揺れる。でもその揺れ方も軽すぎて樹木に思えない。海に入れば体が海面に映りこむ。でもさざなみはほとんど起きない。体が巨大になるときにカメラが遠くに引く演出もない。また「花」という新しいアイテムがある。百合に似たカタチだけど、島民の何倍もの大きさがある。巨人がゲーム内で巨人であるためには、他のものがリアルスケールであるからこそ、比較された黄色い人間を「巨人」だと認識できるはずなのに、特別なアイテムとは言え、巨大な花が出てくると、どれがこの世界の基準になるスケールなのか分からなくなる。巨人ではなく、島民が小人なのかもしれないって疑惑にかられる。あと一番ショックだったのは夕暮れのギターの曲(一番のお気に入り)が消えてしまっていたところです。任天堂ブランドのゲームなのに、なんかひどいシェイプアップのされ方だなと思いました。このゲームにDD版とおんなじ点数(8,8,8,8)をつけたファミ通のレビューも、全然信頼できません。これはまったくの別物だもの。普通のたまごっちとゲームボーイのたまごっちを同じ評価軸で語るぐらい無理がある。たった30分でゲームキューブの将来が不安になりました。DD版をやりなおそ。また感想が変わったら何か書きます。