ディズニー、マジ半端ない…。
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まず大ヒットの主題歌がすばらしい。松たか子最高。オリジナル英語バージョンよりも、アメリカ人自身でさえグッと来るんだから完全に本家超えです。歌唱力というより歌い方そのもののエネルギーに胸を掴まれます。iTunesStoreのランキングもずーっと一位ですしね。
ストーリーも老若男女楽しめて、しかも昔話の「めでたしめでたし」に対して完全にカウンターになってます。そういうのって二流の会社が玉砕覚悟でやるもんだと思ってたんですが、王道を絵に描いたようなディズニー自身が、自身のスタイルをアップデートしちゃう、その勇ましさ。惚れます。
あと雪と氷の表現! 世の中にはどんだけの雪と氷の表情や種類があるんだってくらい、シーンによって全部違う質感! これ作った人は向こう10年ぐらい雪も氷も見たくなくなったんじゃないかなぁ。
「お姫様」「本当の愛」「自己犠牲」みたいな割とシリアスで女性的なテーマでありながら、男の子や成人男性が見ても飽きさせない、雪だるま「オラフ」というキャラクター。ピエール瀧が声を当てている彼は、ちょっとむずかしいシーンでは「これこれこういう意味のシーンだ」とはっきり説明してくれる解説&ギャグ要員です。どう考えてもやぼなことをやっているはずの役回りなのに、なぜか彼によってテンポアップも厚みも増しているんだから奇跡的。独特のイントネーションもありそでなかった新しい感じなので、ついつい口真似したくなりますしね。
全国の(世界中の)劇場では、2度目3度目を子供や大人が合唱しながら観ているそうです。カラオケみたいに歌詞を表示しているとか。その気持ち超わかります。そしてミュージカルパートならディズニー公式のYouTubeチャンネルが高解像度な動画をすべて配信してます。スピンオフのショートムービーまで見せてます。要するに自信があるわけですね。そうすることが映画館の売上を減らさない作品だとはっきりわかった上でやってる。
何もかも脱帽です。クリエイターもそうじゃない人も全員必見。全人類必見です。