2013-06-08 『戦争と一人の女』は、岡崎京子『リバーズ・エッジ』によく似ている、と最初に読んだとき、まず思った。『戦争と一人の女』では、繰り返しセックスで肉体をむさぼりあう。けれども、女に肉体の悦びはない。しかし、野村は女との生活の中に、そして女の体をいじりまわすことに小さな喜びを感じていた。『リバーズ・エッジ』に似ているな、と思ったのは、世界から何らかの形で疎外されていると感じる主人公たちが、その生きている実感をどこかで確かめたくて、セックスにおぼれてみたり、生活の瑣事にリアルを感じてみたり、果ては空襲で命を失う瞬 data http://dotnuke.tumblr.com/post/52529701981