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Candy Crush Saga

takanabe2013-05-12



カジュアルゲーム」の波っていうのが5年ぐらい前からありまして、日常的にゲーム機やゲームソフトにお金を使ってない人を対象にした、ゲーム機を使用せず、無料でゲームを始められ、簡単なルールで遊べるというジャンルの事を指します。

その中でも特に根強いジャンルとして「三つ揃えパズル(3match puzzle)」というのがあります。色の違うブロックを動かして、縦か横かに3つ揃えて消していく形式のパズルのことです。試しにiTunes Storeで「3match」で検索すると数百件のアプリが表示されます。あまりに定番なのでルールや操作の説明を大幅に省けるし、そこそこ頭を使った充実感や爽快感が得られるし(実際にはかなりの確率が運ですが)、アクション性がないので反射神経も要らない(年齢や性別に関わらず楽しめる)、という明快なメリットがいくつもあるんです。カジュアルゲームの場合、勝負を有利にすすめるアイテムの販売(アイテム課金)の要素も加わってきます。開発運営サイドからすると、三つ揃えパズルを出してイマイチヒットしなかったとしても、デザインや仕組みのちょっとした変更でまた新しい別ゲームとして何度も安価にリリースし直せるというメリットもあるでしょう。たくさんのステージを量産しやすい点もあります。


今日紹介するCandy Crush Sagaはその3つ揃えパズルで半年ぐらい前にかなり流行ったものですが、その第2派が最近またやってきてます。他のタイトルに比べ、このタイトルの変わったところはいくつもあります。

・各ステージのクリアの条件が多様
 三つ揃えパズルって、時間内のスコアを競う物か、規定回数内でノルマを達成するもののどちらかが多いんですが、Candy Crush Sagaはどっちの条件もある上に、ノルマの種類も複数あって、バラエティー豊かなんですが混乱させません。しかも300を超えるステージ数です。
 
Facebookと連携で、競争している感が高まる
 Facebookでプレイするか連携させると、自分や仲間のFacebookの顔アイコンがすごろく状にマップに現れて全員の進行度が一目瞭然です。詰まっている人は何日詰まっているか、助け船を出すか出さないかみたいな、一緒に競って遊んでいる感覚を強く持つことができます。 

iOS版との同時進行でライフを2倍3倍に
Facebook版の連携を済ませると、iOS版では同じ進行度をシンクロさせつつ、個別のライフカウントを持てます。例えば僕はiPhoneiPadを持っていますが、それぞれのライフが5だとすると15ライフ分一気に遊べちゃうわけです。順番に遊べば一日100回ぐらいプレイできそう。これ他のゲームでもぜひやってほしいです。特にパズドラとか。

・難易度がかなリ高め
 三つ揃えパズルって割とぬるめでサクサク進んでいくものが多いのですが、なかなかどうして、20回30回プレイしてもクリアできないステージがわんさかあります。テクニックと運の比率で言うと12:88ぐらいの印象ですが、それでもテクニックが作用してないわけじゃないと感じさせるギリギリ感はとても絶妙で、「無理っぽいけどもう一回だけ!」「ああ!もうライフがない!」みたいに後を引くプレイ感があります。

アイテム課金がけっこうえげつない
 15ステージおきごとに関所みたいな物が現れて、プレイヤーは選択を迫られます。Candy Crush Sagaをまだ始めていない友達を3人引きずり込むか、あるいは85円を払うかです。僕の仲間には20人近くのプレイヤーがいますが、その人達に声をかけるわけではないのでけっこう心が痛みます。結果、現在に至るまで4回の関所を越えるのに400円近い課金をすることになりました。またゲームを有利にすすめるアイテムの販売もありますが、その値段がびっくりです。通常5回分のライフに3回を追加するアイテムが1500円。キャンディの色を塗り替えるアイテムに至っては3450円!! さすがに買ったことはないですが、アイテム未使用でのクリアの価値を高める意味合いもありそうです。また、同じように大人気の「パズル&ドラゴンズ」が、有償アイテムを割と頻繁に無料配布するのに対し、Candy Crush Sagaは無料でアイテムが手に入ることが極端に少ないです。せいぜいライフやキャンディの移動回数を追加するアイテムをプレイヤー間でやり取りできるぐらいです。かなりトレンドとは逆行しているのにちゃんとプレイを続けているプレイヤーが多いのは興味深いです。
 
とまぁ、一見ありきたりなようで全然ありきたりじゃない、そんなアイディアの集合体であるCandy Crush Sagaですが、たいていのゲームは15分やればわかった気になってさっさとやめちゃう僕が、なんで1週間近くかけて97面までがんばってるかというと、僕の先を進むプレーヤーがまだ何人もいるからなんです。一番進んだ人はなんと140面ですよ? 信じられない。その人が誰かっつうと弊社社長だったっていうね…。結局なんかむかついたんで抜かしたいっていうのが本当の動機です。