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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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ニンテンドー3DS(2)

発売日の夕方、ぼんやりジャスコに寄ったら、特に何の騒ぎも行列もなくフツーに売ってた。朝、ヤマダ電機の100人以上の長い行列を見て「あ、こりゃ、完全に無理だわ」と諦めたばっかりだったのに。


シャープのダサい携帯みたいな本体のデザインが本当に気に入らなくて、今回の2色以外にもどの色だったら欲しいかと考えても、いや特に‥という感じだった。消去法で形を主張しない黒にしようかと思ったけど、実物を見たら想像以上に質感がしょぼかった+指紋が目立ちそうだった、あとクレードルが黒だったので青緑にした。初代DSも死ぬほどダサかったけど、それでも3DSよりましだった気がする。あの外側の2つのカメラとか顔に見えるほど目立つのにデザインとして全く消化されてないし(最後の最後に足された機能なのかも知れない)、量感も初代DSぐらい鈍重で、高級感を出している風のデザインが余計におもちゃっぽく感じられる。上蓋が鏡面塗装なんだけど、ヒンジ方向からカメラ方向に対してなぜかグラデーションっぽくなっていて、それが塗装の失敗なのか、おしゃれなのか、本気でわからない。でもこの青緑はゼルダのルピー(お金)に見えないこともないから悪くないじゃん?と自分を納得させている。


クレードルはひょいと載せるだけで充電が始まり、特にロックされておらず、片手ですぐに手に取ることもできるし、充電しながら遊ぶこともできる。使い勝手が良い。


ソフトは、どれも今すぐ遊びたいというものではなかったので、しばらく本体内蔵ソフトだけでもいっか、と思ったけど、やっぱ1本ぐらいは買うかと「レイトン」を買った。だって「犬」はDSの時もうさんざんやったもんなぁ。「今回は毛がふさふさです」って言われてもなぁ。


内蔵ソフトは面白かった。カメラ周り、通信周りは特にいい。ただ一番期待していた写真から自動的にMiiを生成する機能は3人試して誰も似てなかった。似顔絵ってデフォルメのセンスだから、やっぱ絵心に依存するもんなんだなぁ、と思った。結局Wiiと同じデザインを自分でチクチク作り直した。それでも絵心がない人にとってはこういう選択肢が増えたことで大きく敷居を下げた機能だと思う。顔が生成されるとき、箱をかぶった人が悶えている演出が好き。


すれちがいMii広場」は面白い。付随するゲーム内容がどうというより相手の顔が見られる存在感が大きいからだと思う。そういう意味でMiiが必須ってのは、3DSがパスポートやIDになったようなもんで、ネットワーク越しにとは言え「同じ場所を一瞬共有した」事実を強めてくれる。20人ほどすれ違って、今のところ気分を害されたことはない。


ARゲームズ」もいい。モテるために手品を習ったりする感覚で、身近な人を喜ばせたりびっくりさせるのにいい。ゲームがどうこうじゃなくて、Miiがカードの上に乗っかって見えることが単純に楽しい。カードを持ち歩くのは面倒と言うか、持ち歩く奴なんていないって思ったけど.pdfが任天堂においてあるので、iPhoneに入れておいた。本体に格納できても良かった気がする。


裸眼3D液晶については想像通りで別に驚きはなかった。レイトンに関して言えば、絵本調の絵柄がしかけ絵本のようにも見えて、ビルボード的な奥行き感でもしっくりくる。上下左右の視野角の狭さは「まぁそんなもんだろ」と思っていたけど、実際には液晶と眼の距離に対する見え方の制限もあって、それがけっこう鬱陶しい。7歳以下の子供には見せないほうがいい、という警告もあったけど、たしかに目がすごく疲れるので見せたくないなと思った。3D機能が自由にOFFできるのはそういう意味でも悪くない。


任天堂的には「3Dがつかみ」なんだろうけど、実際フツーの人たちのつかみになっているようには感じてない。3Dならではのゲーム性がたくさん出てくるだろうとも思ってない。そう考えるとなんだろう? DSからの移行は少なくとも2011年に関しては爆発的とはいかなそうだ。嵐のポップな宣伝とは裏腹に、しばらくはコアなガジェット好きが持つ、DSの上位変態バージョンみたいな位置づけになるのかな。子供たちにしたって去年末にポケモンに合わせてDSiを買ってもらった子が多かっただろうしね。3D画面を見せることを嫌がる親もいるだろう。


僕にとっては「時のオカリナ」と「スターフォックス64」が出るらしいから、64愛好者としてポータブルになってよかったぐらいの立ち位置です。ジャイロセンサーが入ってるから、それを使った「ポケモンスナップ」が出て欲しい。マニアな部分では64DDバーチャルボーイのソフトを全部移植して欲しい。完全に過去のベクトルばっかですみません。