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空腹感

takanabe2010-03-30



37年間、平均53キロぐらいの体重で生きてきてしまって、食べようが食べまいが、上がりも下がりもしなかったんだけども、治療を終えて、体に掛かる負荷がなくなったせいか、今が生まれてきてから一番重い体になってる。時折59キロをマークすることもあって、念願の60キロまでもうちょいだ。


まぁ、そんな僕の体重のことなんかはどうでもいいんだけども、同時に「空腹感」というものを最近ちゃんと理解できた。いや、もちろん、お腹が減らないわけはないし、お腹が空いたからこそ、ご飯を食べてるんだけども、正直な話、食べなくていいなら食べなくても良かった。満腹になって、体の維持に問題がないカプセルとかあったら、年に100回は飲んでたんじゃないか? それって多分不幸なことだ。


今回わかった空腹感というのは、きちんと食べても足りなかった時のあの感覚。外食した時なんか、僕は1人前を食べきることの方が少なかったのに、今は完食して、まれに「足りねーなー」とかって思うことさえ出てきた。その時の誰に対してでもない「不公平」「損してる」って感覚を知った。自分の中の欲の大きさが自覚できるようになるというのは、渇望と満足のサイズを知ることでもある。


それって、他のいろんな欲にも当てはまるわけで、睡眠欲、性欲、物欲、創作欲‥ って置き換えたときに、自分や相手にとって適切な渇望と満足のサイズを知ると、依存とか惰性とか代用も減るはずだなぁって思えた。身の程を知って今以上(過剰スペック)を望まないことを「足るを知る」と言うけど、そういうことかもなぁ。


思い出せば、ここ5年ぐらいは目覚まし時計にも頼らずに生活をしていた。夜中の1時までに布団に入れば、ちゃんと朝8時に目が覚める。急ぎたい日も、保険として目覚ましを掛けるけど、その直前にちゃんと目が覚める。体が起きたくて自然に覚めるってことは、その日一日の自分にとって一番いいことだってことを知ってる。


食事に関しても、量を増やしたり減らしたりすることはあっても、間食はしてない。その方が結果的に食事がおいしくなるし、楽しみになるし、体調も乱れにくくなることがわかったから。


こんな感じで、老衰に対する変な抗いとかなく(もともと興味ないけど)より冷静に自分の渇望と満足を見つめていけたらなー、とか思ってる。空になりまくる穴を埋め続ける為に生きるというより、穴の形を探りながら、それを本当に必要なもので静かにぴったり満たすって感じ。