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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

Googleの世界征服

takanabe2009-12-05



日々、Googleのいろんなサービスを利用してる。いや利用って言うか依存に近い。検索エンジンはかなり初期から使ってるし、イメージ検索、Gmailは仕事に欠かせないし、Googleカレンダーに仕事やプライベートのスケジュールを書き込んでiPhoneのカレンダーに同期させてる。行ったことないイベント会場にはGoogleマップを利用したiPhoneのマップでナビしてもらってる。


ラヴフール用の巡回も、以前ははてなアンテナタブブラウザでこなしていたけど、今はGoogleリーダーにまかせっきり。これに加えてiPhoneのBylineというGoogleリーダーリーダーみたいなアプリで、外にいても「スターをつける」というブックマーク的な行為はできちゃうし、第一クリックして各記事を開くという行為がなくなって(その音が嫌でクリック音のないマウスを買ったぐらいだ)、マウスのホイールボタンをコロコロしてるだけで600サイトぐらいの情報がドバドバ降ってくる。半日も放っておくと未読記事が1000件をすぐ超えてしまう。


Googleニュースには、気になるキーワードをいくつか登録してあって、その600サイト以外に取りこぼした情報を勝手に拾ってきてくれる。


そんで一昨日、「Google日本語入力」がリリースされた。日本語変換をしてくれる。
http://www.google.com/intl/ja/ime/
現在ベータ版で無料だ。僕はWindowsMacATOKスタイルの変換形式を使っていたんだけども、それもサポートされている。使ってみると、時事ネタだとかマイナーな有名人とかセリフなど、実にネットを活かした変換をしてくれる。もちろん本家のATOKを買ったほうがレスポンスとか細かいカスタマイズが利くんだろうけど、2,3年で乗り換えたり、買い増したりしてるパソコンに、毎回いちいちそんなことをしたくないってのは本心。


でも無料って言葉は怖いな。お得感よりもそっちのほうが引っかかる。ストーカー被害の一種に、出したゴミ袋を持っていかれるっていうのがあるけど、あれに似てる。食べたものや薬の外装、レシート、DM、生理用品、書き損じの書類だとかで、その家の環境や経済状況は正確に把握される。


僕がGoogleを利用するたびに、誰かが僕の生活情報を知るための解像度はどんどん上がっていく。ストリートビューには、僕の部屋のカーテンの柄まで映し出されていた(最近ズーム時の解像度が落ちたので、多少緩和された)。iPhoneで撮った写真をそのままアップしたら、位置情報のタグでいつどこにいたかわかるだろうし、自宅も会社もそれ以外のよく行く場所も全部ばれる。これに加えて日本語変換のプロセスや履歴なんか追われたら、場所、時間、行動だけじゃなく、頭の中にまでGoogle探偵が調査に来てる感じ。それはなんかもう無料とか便利だけの問題じゃない。本格的に世界征服が始まってるんだなーって素直に感じた。個人情報がどうとかじゃなく、集めた情報のランクを意図的に操作したり、隠蔽したりできることは、20世紀までの戦争より、結構怖いことなんじゃないかなー。僕の生活がGoogleに依存しすぎてるから余計そう思う。


誰かの知識と誰かの関心を、いつでもどこでも結び付けられるのがネットの時代なのとしたら、共有される個々の情報を増やしていくのは正しい進化なんだろうけど、ストリートビュー以降はなんかもう、うーん…。負の部分を大きく感じつつある。同じ理由でTSUTAYAのTポイントを貯めるのもちょっと怖いから、レンタル以外では使ってない。まぁ、強制的なサービスじゃないんだから「使いたくなきゃ、使うなよ」ってのが正解なんだろうけどね。最終的にGoogleやネットに依存しなくても独り立ちして生きていけることが、前世紀生まれの僕の命題なのかもしんない。