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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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iPhone(9)


無料のアプリを調子に乗って100個以上入れたり出したりしていたら、アップルのアプリ以外なーんにも起動しなくなった。「じゃあ50個だったら大丈夫?」「30個だったら?」ってなだめすかすも全然ダメで、どうやらどれかのアプリが悪さしてるっぽい気がした。仕方なく「復元」を始めるも、どのバージョンに戻してもまったく改善せずに丸二日を消費。最後の手段「新しいiPhoneとして登録」で、やっと元に戻った。何故か、カメラで撮った写真やメールは残っていた。「初期化」をしたつもりだったのにそうではないらしい。


痛い目を見たのでなるべくアプリは最小限の数に抑えたいんだけど、今度は純正アプリのアイコンが消せないことにイライラし始める。少なくとも「カレンダー」「メモ」「株価」はまず使わない。「時計」も「天気」もWiiみたいにアイコン上で情報が分かればいいけど、1階層踏み込むのがアホらしくて使わない。Wiiの「ニュースチャンネル」にあたるものが欲しいけど、まだないな。


2週間近く使って、僕にとってのiPhoneは、調べ物に使ったりするようなものや、システム手帳や、携帯ゲーム機の代用ではなく、ブログを書くような感覚で、個人や現在地が吐き出したデータをどんどんログとしてネットに残していくクライアントかなって気がしてる。もちろん暇つぶしのネットビューワーや綺麗な動画ビューワーとしてもしっかり使えるんだけど、それは音楽を外で聴くのと同じぐらい当たり前のことで、それよりもその場その場で思いついた個人情報をチクチク貯めて、即ネットで発表、交換していく感覚が今時の端末っぽいのかな。つまりiPhoneからPCでできることを抜いて残ったところが、iPhoneたる個性なんじゃないかと。ソニーのネット端末で「mylo(マイロ)」ってのがあって、それはmy life onlineの略らしいんだけど、あぁ、そのコンセプトは分かるなぁって思う。life部分が重要。lifeに寄り添う端末であり、発信源であると。


全体的なソフト的な使い勝手はめちゃめちゃいいとは言えないんだけど、画面サイズや、持ったときの薄さ(ラウンドしているだけなので錯覚なんだけど)、重さが、電脳コイルで言う「メガネ」みたいに、別レイヤーの情報を何気ない小さな額縁越しに見ている感覚を生んでいる。「iPhoneって何が便利なの?」って聞かれても即答できないけど「あー、iPhoneって新しい物っぽいかも」っていう感想の正体は実は中身より外側かも。特に薄さと重みは本当にジャストでいい。