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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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逆転裁判

逆転裁判

逆転裁判

アドベンチャーゲームと聞くと「あぁ、提示された項目をとにかく総当たり戦でめくっていく前時代的なゲームね」と思ってしまう。それが「推理サスペンス」的な題材であれば尚のことだ。でも「逆転裁判」はそこに留まらない、画期的な名作だった。


●題材が新鮮。
だって「裁判」ですよ? 実際プレイするとフツーに探偵ゲームに近いことが分かるんだけど、映画やドラマで見たような、法律はともかく、「裁判っぽさ」がどーん!とゲームになっている。「意義あり!」とか怒鳴っちゃったり、「静粛に!」ってでかいトンカチみたいので机を叩いたり。実在しないはずの懐かしさがぐっとこみ上げてきます。


●アドバンスの特性を活かしている。
カプコンの業界1位なんじゃないかと思えるすばらしい色使いのドット絵や、個性がはっきりしてとっつきやすいキャラクターデザインはもちろん、テキストと紙芝居的な画像で引っ張っていくストーリーは、携帯ゲーム機であるところのアドバンスの特性にぴったり。アクションだとつい電車のゆれなんかでミスしちゃうことがあるけど、こういう本のような、自分でページをめくるテンポを決められるものは、アドバンスにより向いてます。いつでもどこでも中断できるセーブ周りのシステムも大変親切で、いい感じ! 自分のライフスタイルに合わせてゲームを存分に楽しめます。


●ちゃんと推理させてくれる。
絵と文字を組み合わせたゲームという意味では、例えばフラッシュとブラウザなんかでも再現できるゲームシステムです。それでもやっぱりゲーム機上でプレイすることをオススメしたいのは、やっぱり、あの絵の世界の中で、手の平にじんわり緊張の汗を掻きながら、ちゃんと推理して進むゲームになっているってことですね。探偵パートはコマンド総当たり戦に近いんだけど、裁判パートはしっかり仮説を持って挑まないといけない感じになってんだよね。今までのアドベンチャーゲームにありがちだった、ゲームの中の探偵が勝手に種明かしする感じがかなりなくなってる。謎を解明していきながら、なんかプレイヤーがちゃんと考えた!って気にさせてくれるんだよね。だからこそ、マウスとかな客観的な距離感じゃなくて、両手の中っていうパーソナルな空間の中で、緊張とか、葛藤を味わって欲しい。タイトル通り逆転に次ぐ逆転のシナリオにハラハラドキドキ目が回りそうです。


●作業効率が良さそう。
とにかく絵の枚数が少ない。絞って絞って有効利用している。絵が少ないことを苦しく感じさせないテキストのテンポや言い回しが感動的にうまい。最近は乗算的にプログラマーとデザイナーの作業が多いゲームばっかりだけど、しっかり企画とシナリオが先導して出来てるゲームだと思わせる。絵とプログラム的には目新しいことがないのに、低予算っぽいプロジェクトで、よくこれだけ要点を絞って製品にできるもんだと、フツーに脱帽。久々に「アイディア勝負」って言葉を思い出せるゲームでしたよ。大満足の一本。


マッキに「かまいたちの夜2」をやらせてもらった。画像の表現が想像以上にいいなぁと思った。5分でネタ系のゲームオーバーになりました。季節物なので、夏が終わらないうちにやりたいなぁ。


マリオは16シャインです。たぶんそろそろ限界。これでもマリオ64は120個のスター全部集めた僕なんですけど。