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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

ジュリー

RIZEのベースの女の人って、AJICOのメンバーもやってんのね。


深入りするとろくな事がない。と言うことを考えた。いや、大した話しではなくて、昨日の「ファイトクラブ」の続きなんだけどね。まるまる一枚ボーナスディスクみたいのが付いているわけですわ。蓋の隙間から飛び出した天丼のエビのように、んもうてんこ盛り。そこで未公開カットとその理由、CG処理とその試行錯誤、もう後は撮るだけですよって言わんばかりの詳細な絵コンテやドローイング、無数のバージョン違いとその解説、そこに秘められた判断の正確さ、そしてそのほとんどすべての熱意を決められた予算と期間で実現し、公開にちゃんとこぎ着けたと言うこと。そういうことにどんどん気持ちが入っていってしまってやばい。本来知るはずのない(作品には現れない)裏方を知ってしまうと、とてもじゃないけど、誰も彼もが正義でベストを尽くしている気になってしまう。いや、実際尽くしているんだろうけど、何がやばいって自分を含めて苦労と成果を天秤に掛けそうになるのが危険。実際、撮影中の映像に付いてくるコメントには何度も何度も「DVD向けなコメントだろ?」っていうのが自嘲気味に入っていて、そこにさえ、送り手としての志の高さや熱意を感じてしまうのだった。ちくしょう、見るんじゃなかった。すごかった。


古本屋に行った。2000円分の金券があったから。「ゲーム批評」の年鑑と、「広告批評」のバックナンバー3冊と、「SFアニメがおもしろい」というムックと、五島勉ノストラダムス関係の本2冊と、アンダーワールドのCDと、五十嵐威暢(たけのぶ)の「デザインすること、考えること」を買って、ほとんどただでした。今週は通勤時間が読書で埋まりそうでうれしいな。2001年にノストラダムスは悪趣味ですか? ついでにレディオヘッドの「ok computer」とaphex twinの「classics」も買った。エアコンを効かせても18度が限界の僕の部屋は、最近ピコピコした音にまた帰りつつあって、体感温度が余計に低めです。


沢田研二ことジュリーがシオノギミュージックフェアに出ていた。生まれて初めて買ってもらったレコードがジュリーの両A面マキシ(サムライ・ダーリング他4曲)だった僕としては、もう神様的な距離感のアイドル。そのジュリーがショッキングな歌を歌っていた。往年のヒットメドレーを唄っていたんだ。昔、スピッツ草野正宗が言っていたんだけど、ジュリーは懐かしの名曲100選、とか懐かしさを軸にした歌番組には絶対出ないんだって。その理由は「現役の歌手は、今唄っている歌が最高傑作だから」。そんなジュリーを見習いたいんですよっていう話しだったんだけど、僕もそれを聞いてグッと来た。表現者はそうじゃなくちゃいかんよな、と思った。でも今日のジュリーは真っ正面から「ストリッパー」や「TOKIO」や「勝手にしやがれ」や「時の過ぎゆくままに」を唄っていた。そこへ至る経緯には、きっと簡単じゃない過程があったとしても、それはすげえことだな、と思った。中年太りしていたとは言え、ジュリーは懐かしさじゃない方法で、ヒット曲を熱唱していた。やせ我慢じゃなく、変なあきらめもなく、ジャストにそれを唄っていた。それは何だかかっこよかった。