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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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新ぱわぶく


ほえー、へなへなへなー。そんな音が聞こえそうなくらいの盛り下がりっぷり。何なのよ、あの新しいパワーブックのデザインは!
http://www.apple.co.jp/powerbook/index17.html


アップルと言えば、「なんだかよく分かんないけど、とにかく新しい感じがしてかっこいいから欲しい」「性能はともかく、そばに置いておきたくなる魅力が溢れまくってる」って言うのが、大抵のユーザーやそうじゃない人の認識だったんじゃないのか? 何だよ! あんな真四角でツルツルして、まぁ薄いのは良しとしても、何なんだよ! ぶうこ的な魅力が1ミリもねぇじゃんかよ! リンゴマークを見つけられなかったらとてもマッキントッシュかどうかさえわからなそうだ。呑気にVAIOとの比較表を載せている場合か! 比べられるものがないところがアップルのステキなとこじゃないのか? iBookの後にださいパイプ椅子VAIOを見たときにはその情けなさにゲラゲラ笑ったけど、今回は逆の視点に立ってみて、全然笑えないし、少しもそれが欲しくなる理由が見あたらなかった。多分質感はいいだろう。動作も速いだろうし、液晶もでかくてあかるくて綺麗なんだろう。でも、だからなんだ。そんなのは日本のパソコンならどれでもできる。ただでくれる人がいても欲しくないかも、と思った。でもそれで話しが終わると文句を言っただけになってしまうので、利点をめいっぱい考えました。この辺が社会人。


今、アップルは業績不振らしいです。どうやらパソコンが売れてない。売れてない理由が、仮に「欲しい人のところにはすでにもうパソコンがあるという現実があるから」と考えると、iMacがキャンディカラーからシックな色合いにモデルチェンジしていったように、昨日届かなかったカテゴリーの客層に食指を伸ばしていくしかないのではないかな。要するに今のユーザーが大事にしたムードを裏切る方向でしか、大きな業績アップは望めないんじゃないかという決定を、ここ数年アップルはしているんじゃないかと思うのね。白いパソコンからiMacやG3の半透明デザインへのシフトは、それまでのユーザーのイメージや信頼を壊すようなチカラを持ちながら、業績という意味において成功だったと思うし、2001年になってその転換の使命を終えつつあるからこその、今回のシックで遊びのないデザインのパワーブックが始まるんだろう。「仕事←→遊び」という価値観の中で「パワーブック(シック)←→iBook(ポップ)」という対比も強くなり、デザイン的な棲み分けができたとも捉えることが出来る。また、VAIOの筐体にMacOSが入っていればなぁって声は少なからずあったのも事実だ。パワーブックが欲しいのに分厚いからVAIOにしたって人を呼び戻せる可能性がある。そう考えると、面白い決定ではないにせよ、方向転換を迫られた会社の選択としてはまともな一歩なのかも、と思わせる。まともすぎて面白みがない。まるで日本企業みたいなロジックだ。さすがにThink differentの看板だけは降ろして欲しいと思ったけれども。