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映画「ダークナイト・ライジング」

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公開当時観に行けなかったのでブルーレイを買って見ました。前作「ダークナイト」があまりに奇跡的に素晴らしかったけど、3作目はきっと別もんなんだろうな、期待し過ぎないようにしなきゃなと思って、まぁ実際そのとおりだったかな。


敵もバットマンも主義主張があやふや&時代錯誤すぎてどっちにも感情移入できないのが一番大きい問題だった。170分の長尺だし、登場人物も多すぎるんじゃないかなー。


キャットウーマンを褒める人が多かったように感じたけど、アレもフツーにしょぼい泥棒だった気がしてる。アクションもトロかったし。ゴーグルを上げると猫耳に見えるっていうデザインアイディアはすごいと思ったけど。


序盤の飛行機、中盤の競技場が、まったくのこけ脅しで、見た目と予告編のインパクト以外必然性のないシーンというのももったいなさ過ぎた。


とは言えくだらねー超駄作ってほどでもなく、世界観とかまじめさ、セリフ回し、あと迫力のある音楽は前作に続いて素晴らしく、好き嫌いで言えばけっこう好き、に分類される感じだった。特にエピローグ部分はいろんな新事実が明らかになりながら「あー、終わっちゃうんだ、もったいないな」って思ったし。


悪役とバットマンそれぞれに観客が加担できる背景をきちんと描けていて、競技場がバットマンの復活の場として活かされていれば、かなりの名作になった気がしてる。オレも観客の一人としてバットマンの再起を応援したかった!(このあたりは町山さんの批評での改善案がかなりグッと来る感じ。podcastを聞いて下さい。http://enterjam.com/?eid=5747#sequel


評判の悪い殺陣も、あえてフツーのパンチ・キックでやろうとする不器用さがバットマンの抱えるジレンマに重なってたと思うから、他がしっかりしてたらすごい良く見えたはず。半年ぐらい経ったらもっかい見るかも。