日々のがんばりは自分が信じる将来の正解を成す一要素であって欲しい。そう思えるだけでもがいたり、あえいだりしている自分がちょっとだけ楽になる。今よりベターな方角へ向かっていると信じられれば、今がどんなに広い砂漠だろうとどんなに深い沼だろうと前に進むことに迷いがなくなる。
逆に言えば、目的のないがんばりはむなしい。ちょっとした渇きや水たまりにも足をすくわれてしまいそうだ。さっきまで右と思っていたものが左かもしれなかったり、気づかないだけで同じ道を何度も何度も繰り返し歩いているんではないかという疑念にかられたり、お前が歩くことそのものに意味がないんじゃない？ってたえず耳元で囁かれたり。
ビョーキならビョーキでもいい。でも僕は生きていたいし、大切なものに向かっていきたい。向かい続けたい。誰に応援されるでもなく、誰かに誉められるためでもなく、ただ自分が生きて、生きてしたことの意味を自分で確かめたい。その実感に飢えているんだと思う。
