lovefool

はてなダイアリー版(1995〜2018)の過去ログです。更新はありません。

流通しやすい言葉

takanabe2010-02-16



ちょっと前までテキストサイトっていうのがネット巡回の楽しみだった。でも今はブログやmixitwitterが全盛で、ある程度字数のまとまったエッセイみたいなのはあんまり見なくなった。そもそも「巡回」という概念が古い。RSSリーダーtwittertumblrでは、いったん登録したら、勝手に新着記事が流れてくる。わざわざ出向いて「なんだ更新してないじゃん」とか思うこともない。


短い言葉、長い言葉にはそれぞれ利点があって、どっちが優れているってことはないと思うんだけど、twittertumblrに勢いがある今は、名言のように短く圧縮された言葉が、圧倒的に流通しやすい。何人のフォロワーに自分が発信したかではなく、何人に引用されて二次情報化したかが、昔で言うアクセス数に該当している。何を発信したかじゃなくて、「価値がある(ありそう)」と誰かが認定して、引用と再編集によって二次情報化したときに、一段レイヤーが上がって、初めて記事がアップされた意味を持つ感じ。リミックス的な価値が付加されてるのかも。これってフィルムのカメラで取った写真と、デジカメの写真ぐらい意味が違う。編集素材として扱われる意識がどれだけでかいかってこと。


ラヴフールのニュースリンクも、二次情報に触れた場合は一次情報を優先的に紹介していたんだけど、最近はトリミングされた二次情報の方が価値を持っていると感じたときはそっちを紹介するように変わってきた。見出しも必ずしも元記事の見出しじゃなくしてみたり。


そういう意味では、記事を書く側もただ言いたいことをだらだら言うだけじゃなくて、誰かに好かれるため、あるいは目に止まるため、要約されやすくするための技術がどんどん磨かれているんじゃないかな。日本語ってそういう圧縮解凍に向いた言葉だと思うのでそういう使われ方も悪くないけど、400字〜2000字ぐらいのエッセイやポエム的なものもいまだに大好きだから(ブログ文体は相変わらず苦手)、好かれようとするあまり、表現が定型化しないといいなとは思う。むしろ揺り戻しがそろそろ欲しい感じ。そういうことを考えていたら、twitterのRTって「流通」させたい言葉、の省略形なんじゃないかって思うようになった。

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