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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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マリオギャラクシー(2)

スーパーマリオギャラクシー
任天堂 (2007-11-01)
売り上げランキング: 404

なんかうまく言えない。いろんな人のいろんな意見や提案がちゃんと入った完全版っていう感じの作り。隙がないし豪華。重力っていうフィーチャーも、「ジャンプ」の代名詞であるマリオのアクションは、重力があってこそ存在できるものなのだから、まったく新しい!というよりはコロンブスの卵的な発想とも言える。


今スターの数は32個。序盤を終えて、だんだんと部活系の「おもつらい」感じが顔を出し始めている。死んで同じステージを繰り返すことも多くなってきたけど、ステージの途中からやり直させてくれるステージが多いのでぎりぎり続けられる。さすがのバランス感覚だ。


うまくいえないって言うのは、模範解答的な優等生っぷりになんか抵抗があるからかもしれない。のび太としか言いようがない僕の、つまりひがみ?


はっきりと導線を引いたおかげでカメラも整理されたし、どの順番で遊ぶか決まるから各アトラクションのテンポ感も上がった。進行方向が決まることで、メモリ上の遊び終えた要らないアトラクションをどんどん捨てて、その分絵に密度が出た。リモコンをアクセントにしたアクションが無理なくふんだんに入っている。


すごく正しい。完璧に近い。100点満点で127点ぐらい行ってる。でもなんか好きなバンドの解散コンサートみたいな、出口っぽさ?を感じる。


例えばDSのゼルダ。僕はペン一本のアクションアドベンチャーっていうスタイルに、完成度や正しさよりも可能性を感じた。女性タレントがCMを演じて、ペンを構えながら、謎の答えをひらめいたりして、すごくコア層にしか向いていなかったゼルダが、多少なりともこれが初めてのゼルダっていう層に訴えかけたような感覚がある(実際はしりません)。


でもマリオギャラクシーは、CMこそ新規層に向けてるけど、実際にはコアユーザーからのご意見(不満)をほとんど完璧に取り除きましたってものだ。なんだかどうしても新規層に届いている感じがない。感じってだけで、実際には届きまくってるのかも知れないけど。(そしたらごめんなさい)


そう思ってたら、僕はマリオがそもそもそんなに好きじゃないのかも、とも思い始めた。このゲームにマリオがいなかったら、例えばラチェットとか、特に愛着がないキャラクターだったら心底絶賛しちゃうのかも。マリオって今までもゲームの節目や歴史を築いたすごいゲームの代名詞ではあったけど、イコール豪華で隙がなくて正解!っていうのとはなんかちょっと違う気がして、そこが僕の心の深いところで、いろいろ背負わされすぎて苦労してんだねっていうおっさんっぽい声ばっか聞こえちゃうんだよね。


不満がないことが不満っていうものすごい高次元で贅沢すぎる不満だと思います。他の誰にも出来ない偉業だよ、これ。