東京より、母来訪。昼過ぎまで「今日は行かない」とかぐずってたくせに、すぐあとに電話がかかってきて「やっぱり天気がいいから行く」とか言い出す。３時間後に到着。抱き上げる初孫を本当にうれしそうな顔でみつめる。「おばあちゃんですよー」と子供に言ってやると、予想通り事実を受け入れられない母は「大お母さんにして」とか無理を言う。俺もあと２，３０年するとおじいちゃんになるのかねー。なんないのかねー。それまで長生きできるといいけどね。
カナママが専用の半紙を買ってきてくれたので、筆で命名書を書く。２枚ほどノートに練習したけど、筆にまったく腰がなかったり、手がプルプル震えたり、一応元デザイナーとしての無駄なプライドが邪魔したりと、かなりイライラしながら何とか仕上げる。本番の半紙は２枚あったのでカナにも書いてもらったらそっちのほうが全然バランスよくてさらに落ち込んだ。でも久々に嗅いだ墨汁の匂いや筆を持つ緊張感が心地よかった。命名書はベビーベッドに貼り付けた。
帰る前に風呂に入れる。また寝たままだった。とてもうっとりした顔をしている。俺も寝たまま風呂に入れてくれる人が欲しい。帰り際、玄関でカナに抱かれた表情が、いままでの６日間とまったく違う顔をしていてびっくりした。目が大きく開くようになったのかな？ 新しい面を見せられるととっても東京に帰りづらいのでやめて欲しい。
