lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

NHKトップランナー


富野監督が出演したNHKトップランナーを見ました。実際の収録時間の半分以下に編集されていたわけだけれども、ちゃんとあの日の気分とか温度が残った編集になっていて、テレビ番組ってなるほどこんな風に作るのかーって思えた。


実際あの収録現場にいた僕の感想は、あの切れ目のない監督のトークをどこをどう要約できるのよって不安だったんだ。でもオンエアされた番組ではすごく納得のいく整理の仕方だった。断片的なのにちゃんとツボが押さえてあった。シーンとシーンの間はものすごく時間が飛んでるのに、VTRを歴史順に並べて、その合間にトークの要点だけをはさんでいたので、見る方に安心できる、筋道の通った構成になっていた。


あの裏側では、監督が返事をする際にはすべて否定形で始まって、長い話の結果、それを否定しない話になるとか、当番組のディレクターの演出方法に異論を唱えたシーンや、アニメ制作上のしがらみについて延々裏方事情を語っていたこと、エヴァンゲリオンのことを聞かれて嫌な顔をしたのにさらに突っ込んで聞こうとしたシーンや、モネの睡蓮だけを見に、遠くまで新幹線に乗って日帰りしてきてすごく満足した話なんかがあって、それはそれで富野監督の人間性を描く部分では魅力的なシーンだったけど、富野監督を知らない人に「富野監督って誰?」「何をやってきた人?」「何を考えている人?」っていう3つの軸で説明するとそこを削るのが正解なんだなって思った。何かを半分以下にするときに、いらないところを削っていくんじゃなくて、伝えたいところだけを切り取るってことですね。当たり前だけど。


田辺誠一とはなちゃんのだるーい感じのトークも、セット全景が見えていた空間で見ると、芝居じみたような間が気になったりしたけど、カメラでアップで切り抜いて見えているときは、その間が生きてきていて、あの二人は、あの場所にいたみんなに働きかけて話していたんじゃなく、テレビの枠の中に収まるパーソナルな空間を演出していたんだってことがよくわかった。番組冒頭の等身大ザクをはさんでやった寸劇なんかも、遠目で見た僕らには仕事とは言えアホにしか見えなかったけど、テレビで見るとちゃんと収まって見えるもんね。アウトプットをちゃんと想像できてるひとの仕事なんだなって思ったよ。ショックでかい。ちなみに僕は最初のほうに1秒ぐらいだけ映ってましたね。ビデオを撮ったので、家に遊びに来た人は見れますよ。一緒に見ましょう。

岡村靖幸 トリビュートアルバムリリース決定!くるり、クラムボンらが参加!!

http://www.hotexpress.co.jp/hotandhot/index.html
くるりが「どうなっちゃってんだよ」をカバー。かったるそうに歌うんだろうか。