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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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テレビ番組「おはスタ」

takanabe1999-04-18



おはスタ」って見たことある? 平日の朝6時45分から7時半までテレビ東京系で毎朝やっているバラエティ番組なんだけどね。これがここ2ヶ月ぐらいマイブームですよ。


番組内容としては小学生を対象にした「コロコロコミック」を中心とする文化(テレビゲーム、ハイパーヨーヨー、ビーダマン、ポケモン)を軸に、英会話、サッカー、かわいいモノ紹介、クイズ、ラジオ体操(ジムナスティック)、なんかを盛り込んだ勢いのあるバラエティ。でもね、そのエネルギーの向けどころがどう考えても子供向きだけじゃないんだよ。


写真に出ているのは司会の「やまちゃん」と「レイモンド」。彼らの他にスタジオには来ないけど、呼ぶと繋がるっていう距離感で「あけお」っていうタンスを模したCGキャラクターや、怪人ゾナーっていうヘビメタでさむーいギャグを言う寂しがり、たどたどしい日本語で時々突き放すような駄洒落を言うサッカー選手のトム、年齢不詳で10年前のNHKみたいなかけ声(「ラッキー、ベッキー、ウッキーなのだ!)をいう英会話のお姉さんのベッキーがいる。ひとつひとつのコーナーを単体で捉えると、ただの出来の悪い番組と思われても仕方がないような居心地の悪い空気が絶えず流れている。でも全45分を寝ぼけた脳味噌なりに俯瞰して眺めていると、どう考えてもそれらの居心地の悪さが意図的な演出によるモノだという結論に辿り着いてしまう。毎朝訪れるその不思議な気分が癖になってもうずいぶん時間が経つんだよね。


キャラクター達はそれぞれが自分の持ち場に一生懸命で、スタジオの司会の二人や、テレビのこちら側にいる僕らをあらゆる手段を使って盛り上げようとする。でもその気持ちが強ければ強いほど、エネルギーは朝の眠い僕らにはかったるくて、空回りを始める。狂言回しであるはずの司会者の二人でさえ、それらの空回りを助長させるようなひどい反応をする。あるいはさらりと受け流す。


「あなたがそれに一生懸命なのはわかる、でも今は受け止めてあげられない」


そこに描かれるのはそんな悲しくも乾いたオトナ世界の図式。空回りはやがて空中分解して無意味の中に消えてゆく。僕らも会社や学校に行かなくちゃいけなくなるし、朝はたったの一分でも貴重だからです。そんな当たり前で大事なことをこの番組は「コミュニケーションの断絶」として乾いた笑いの中に散りばめている。そんな「一生懸命なゆえのすれ違い」を描き続けるオトナコドモの視点で、今まで無視していた誰かの大事な気持ちにいつか思春期にでもふと気づけることがあれば、もうけもんだよなと思う。特に「あけお」が要注意。

タカユキ ギャラリー


タックマックのタカユキさんから塗り絵が届いたよ。里子が留学から帰ってきた感じ。よく見えないけど顔もかなりリミックス入ってるね。好き勝手大歓迎。頭ボーズだし。自分の絵がいじられるのって、ちょっとこうマゾっぽい快感があるね。